珊瑚製品のメンテナンス
■トップページ 前のページ■
はじめに
サンゴはカルシウムを主成分とした汗や酸に弱い宝石です。  ご使用後は適切なお手入れを行い、永く愛用出来る様にしましょう。
既に光沢の無くなったものはご自分で研磨せず、必ずサンゴ専門店にご相談ください。

現在では、サンゴの耐酸強度を飛躍的に高めるPS加工LSC加工がございます。ご使用後のお手入れが容易な事からも耐酸加工される事をお薦めいたします。
※注: PS加工はサンゴの極浅い表層に加工するもので、後々のリフォームに影響を及ぼすものではありません。また、エンハンスメントではありませんので、宝石鑑別機関に於いても天然サンゴとして認められます。
※エンハンスメント=商品価値の無いものに商品価値を与える技術。
高知サンゴ工房
サンゴ製品のお手入れ方法…(PS加工済・LSC加工済製品共通)
ご使用後に柔らかい布かセーム皮を用い、サンゴの表面に付着した汗や皮脂を丁寧に拭き取ってください。
サンゴ製品着用時に、普段より汗を多く掻いたと思われた時は、少し湿らせた布で製品を丁寧に拭き、そのあと空拭きを行い宝石箱等に保管します。

サンゴに新品に近い光沢が有り尚且つ汚れが目立つ場合、薬局・薬店で販売されている炭酸水素ナトリウム(重曹)を、水8に対して重曹2の割合で手のひらに取り、指の腹で洗います。
貴金属を使用している製品やワイヤーで組まれているネックレスも同様にして頂いて結構です。
糸で組まれたネックレスなどは水の使用を避けて下さい。

炭酸水素ナトリウムを使用した場合は、重曹成分が残らないよう良く濯いで完全に水分を拭き取った後、宝石箱等に保管します。
水分の除去にはドライヤーなどの熱器具は使用せず、必ず柔らかい布で水分を拭き取ってください。
拭き取り後2〜3時間は自然乾燥させる事が望ましいです。
(熱器具を使用して乾燥させるとサンゴにヒビが入ったり、割れの原因となります。)

彫刻細工などは、柔らかく毛足の長いブラシ又は刷毛を使用して、力を入れず汚れを掃き出す様にします。
丁度「アルミサッシのコーナー部分をお掃除される感覚で優しく行ってください。」

基本アドバイス
ご使用後は出来るだけセーム皮を使用して、製品に付着した汗や皮脂を丁寧に拭き取りましょう。
拭き取りだけでも何もしない状態より光沢が永く保たれます。
高知サンゴ工房
サンゴ製品の保存方法
お手入れで水を使用した場合は、水分等除去した後、2〜3時間自然乾燥させお手持の宝石箱などに保管します。
サンゴは多孔質な宝石なので水分を完全に取り除いたつもりでも表面に水気が残っているためです。

保管場所は、全ての宝石に共通しますが、直射日光の当たらない場所に保管して下さい。
数珠(正絹房の付いたもの)や鼈甲を伴う製品は、虫除けの為にも桐箱に保管される事が望ましいです。

また、宝石箱の中や保管場所となるヵ所には乾燥剤の使用は避けてください、サンゴは適度な湿度を必要とします。
高知サンゴ工房
注意事項
サンゴは高温の場所を嫌います、炎天下の車内に放置したり暖房器具の側には製品を置かない様にしてください。

サンゴ製品を装着したまま温泉に入らないでください。温泉に含まれる硫黄に反応して光沢が失われます。
PS加工済・LSC加工済の製品でしたら、直ぐに水洗いされると大丈夫です。

超音波洗浄機、及びジュエリークリーナー等の薬品は使用しないで下さい。
超音波洗浄機を使用しますと、まれに光沢が失われることがございます。

サンゴは人間の歯の硬さとほぼ同じモース硬度3.5です。
必要以上にお手入れされますとキズ・破損の原因となりますので、汚れが酷い・光沢が明らかに鈍いと思われましたら、ご購入店若しくは専門店にご相談ください、プロの確かな目で適切な処置を行ってもらえます。
■トップページ 前のページ■
Copyright